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フリーランストラベラー。同じく自営業の旦那と気ままに旅をしながら働く生活をしています。フリーランス・旅のことを中心に記事を執筆中。今年東京脱出しました。

【ネタバレあり】シュガー・ラッシュ:オンラインから学ぶ現代の「理想の女性像」

こんにちは!7です。

 

 

昨日は「シュガー・ラッシュ:オンライン」を見てきました!普段ディズニーものは映画館までわざわざ見に行ったりしないのですが、予告編の主人公ヴァネロペとディズニープリンセスとの会話に、なんだこの型破りな映画は!と完全に心をつかまれてしまい、まんまと公開して速攻見に行く羽目になりました笑

 

ディズニー映画にはちょっと長い117分間もある映画でしたが、まったく飽きることなく気が付いたらエンディングに!

 

全体的な所感

プロダクションもさながることながら、今回は現実に存在する、今をときめくインターネット系の会社が物語が進んでいくうえで重要なファクターになっていたのは、普通にコンテンツ制作側(某ゲーム会社で働いています)として、どうやってこれを実行させたんだろう。。。とそっちばっかり気になってしまったところも正直あります笑

 Pinterestのビルなんてラストはぼろぼろに破壊されるし、さすがアメリカ企業、おおらかすぎる!!

 

 今回の感想のテーマ

とてもメッセージ性が強く、様々な切り口から感想をかける映画ではありますが、私が注目したのはシュガー・ラッシュ:オンラインから学ぶ現代の理想の女性像」です。

 

 

○ヴァネロペ

どんなキャラクター?

まずこの主人公のヴァネロペは、「シュガーラッシュ」という子供向けアーケードレーシングゲームの中の16人の選択キャラのうちのひとり。

 

 

この主人公が、まあー全然かわいくない。元の英語ボイスアクターさん(Sarah Silverman)は声ががっさがさで、まあよく言うとハスキーボイス。言葉遣いも超イマドキ。かろうじて髪の毛に砂糖をコーティングしたようなかわいらしい飾りがついてはいるものの、ディズニープリンセスとは思えない可愛げの無さです。

(ちなみにまたヒーローである悪役の「ラルフ」もこれまた全然かっこよくない。) 

 

 

ヴァネロペは何度も何度も同じ予想通りのレースが繰り広げられる「シュガーラッシュ」に飽きてしまいます。

 

 

「同じ毎日に飽きる」という設定はまあ今までのプリンセスの中でもむしろありきたりの設定。ここからとある理由で二人は「WiFi」という媒体を通して二人はインターネットの世界に飛び出すのですが、そこで超過激で超危険なオンラインレーシングゲーム「Slaughter Race」と出会うのです。

 

今までの退屈な日々とはうってかわって、常に死と隣り合わせのデスレースのさなかにヴァネロペが「I'm feeling me!(自分自身を感じる!)」と叫んでいたのが印象的でした。ここが自分の居場所と瞬間的に気づくのです。

 

この世界で自分が夢を追える場所を選ぶのか親友(ラルフ)のいる元の世界を選び彼と同じ夢を共有し続けるのか悩む彼女ですが、シャンクに「親友と同じ夢を共有する必要なんてない。友情は変わる、変わることで強くなる友情もある。」と勇気づけられ、元の世界には戻らずこの危険レースに残ることを決めるのです。(この言葉は引っ越しを繰り返していろんな友情変化があった私にはとても刺さりました…!)

 

 

今までのディズニープリンセスの展開だと、最初に王子様と離れ離れになって最後に一緒になってハッピーエンド!というのがテンプレートだったので、最後に離れ離れになる展開はかなり新鮮。ただここは現代。離れ離れになってもインターネットを使って近況の報告がしあえるのです。

 

 

また予告編に流れていたディズニープリンセスたちとの会話では、プリンセス達が教える、今までの型にはまった理想の女性像や男性像(プリンス)とは違う自分の価値観を主張します。大勢の意見を恐れず自分の主張をする彼女はまさに現代の理想。

 

 ヴァネロペに反映された理想の女性像

女性としての可愛げがなくて、インディペンデントで、スリルが大好きで、自分の夢を追うために親友と別れる道を選んだヴァネロペはまさに今の現代に生きる女性像が反映されていました。

 

 

 

○シャンク

どんなキャラクター?

シャンクは主人公の2人がインターネットの世界で出会う最初の敵です。セクシーな顔立ちとボディとは裏腹に男っぽい言葉遣いがとてもミスマッチな彼女。主人公とシャンクはとある理由をめぐって二人は何が起こるかわからない超危険なレースのフィールドでデスゲームを繰り広げます。

 

レーシング中は鬼のような顔をした彼女も、仲間の前ではお姉さん。仲間をファミリーと呼び大切にしています。

 

シャンクはこのゲーム一番のレーサーですが、ヴァネロペのレーシング技術を見て、彼女の技術に感動し、次にどう進めばいいか元の世界に戻れるか主人公たちに助言します。

 

シャンクに反映された理想の女性像

チームのリーダーのようなカリスマ性と母性をあわせ持ち、さらに外見の美しさもさながら敵である主人公に助言するような心のやさしさのバランスを持った、まさに現代の理想の女性だと感じました。

 

 

○イエス

どんなキャラクター?

エスは「BuzzTube」の運営者。若い黒人のようなリズム感のある話し方が特徴。一番最初に主人公たちに出会ったときは冷たくて、有名な人だけにやさしいBitchyスタイルなものの、話が進んでいくと部下に多く命令もしているように見えますが、実は決して無理はさせない範囲で指示しており、なんでも一瞬で物事を進める彼女はさながらホワイト企業の頼れる女社長。また主人公を助けるため、彼女はどんなことでも協力してくれます。彼女の格好も毛皮のコートに脚だしへそ出しのモダンなファッションで、「ダサくない」ビジネスウーマンとして描かれています。

 

 

ラルフがインターネット上で24時間以内にお金を稼ぐためにどうすべきか的確に実行していく彼女。とても頭がよく面倒見のよい女性ということがわかります。

 

 

多くのインターネット上で繰り広げられているラルフの悪口コメントを見たラルフをやさしく励ましたり、ラストにはラルフとヴァネロペの友情を取り持つため、二人に熱いアドバイスも。

 

 イエスに反映された理想の女性像

今までのキャリアウーマンのイメージとは一線を画した、仕事もバリバリできるけれど人情にもとても厚くて、それでいてファッショナブルな、多くのビジネスウーマンが憧れる女性像に仕上がっています。

 

 

まとめ

上記の通り、シュガー・ラッシュ:オンライン」には現代の女性の憧れが詰まった映画でした。

 

ディズニーの映画はいつも子供が見てもとても夢の詰まった楽しい映画、大人が見るとメッセージ性の強い映画に仕上がっており、いつも本当に驚嘆をするばかりです。

 

 

次のディズニー作品にも期待します!!