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フリーランストラベラー。同じく自営業の旦那と気ままに旅をしながら働く生活をしています。フリーランス・旅のことを中心に記事を執筆中。今年東京脱出しました。

【その書き方じゃ受からない…】履歴書翻訳者が教える英文レジュメの間違った書き方

こんにちは!7です。

 

今日は何枚もの履歴書を翻訳してきた私が教える、「レジュメ(英文履歴書)の間違った書き方」について、今までのご依頼の中で本当にあった事例を交えながらご紹介したいと思います。

 

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まず皆さんもご存知のように、英文レジュメというのはそもそもフォーマットから書く内容などがすべて日本語の履歴書と職務経歴書と異なるという前提を知る必要があります。

 

まずこの前提を知らないと、日本では当たり前のことも海外だとタブーでしたということにもなりかねないので、必ず翻訳をしてしまう前にチェックしましょう。

 

日本語には履歴書のほかに職務経歴書を用意しなければいけません、が、英文レジュメはこの日本語で言う「ただ履歴書と職務経歴書があわさったもの」という理解が多いがゆえに余計な情報を入れてしまうこともあります。詳しく見ていきましょう。

 

 

 

履歴書翻訳者が教える英文レジュメの間違った書き方

最初の 職歴のまとめ(自己紹介)は必要なし

履歴書を翻訳していていつも本当に思うのが、皆さん自己紹介にとても力を入れて書いていらっしゃるということ。
〇〇大学を卒業して現在は△△株式会社BtoB営業に就く。主なクライアントは〇〇や△△といった大手企業を担当。

 
きっと日本語ではサマリとして自分の経歴をまとめてわかりやすく伝えるために書くものだとは思うのですが、英語レジュメでは絶対的にこのパートはいりません。


なぜなら読み進めればすべてわかる情報だからです。なので、受け手からすると、「しつこいわ怒」となってしまう可能性が高いです。

個人的には日本語履歴書は「いかに情報を足すか?」英文レジュメは「いかに情報を減らすか?」が焦点となっているように思います。何度も出てくる情報はどんどん省いてしまってシンプル化しましょう。


ちなみにCareer Objectiveは、自分の今の経験やステータスが長くても2,3センテンスで完結するように、日本語でまずは考えてみましょう。


I am...と一人称で始めるのは稚拙

よくI am...で始めたがる人がいますが、ちょっと稚拙な印象を受けます。カバーレターならもちろん先方に向けたダメ押しの手紙ですので、一人称から始めても問題ありませんがレジュメのような書類に一人称で始めるのはあまりよくありません。レジュメでよくあるのは、三人称を使って表現することです。

例:Hanako Tanaka is an accredited Interpreter by NAATI with her 10-year strong experience in IT/Marketing industries.

田中花子はNAATIによって認められた通訳者で、10年間のITとマーケティング業界で強い経験があります)

 

こういった通りです。
以前私のクライアント様で、なんだかこれだと違和感があるから一人称に変えてほしいといわれ、一応一般的には三人称で表すものという話をしたのですが認められずしぶしぶ1人称に戻しました。

この方のように「ちょっと個人的に違和感が…という方はこの上の例の場合だと、「Accredited Interpreter by~」と続けてしまってOKです。
いずれにしても一人称で書くのは避けていただいたほうがいいでしょう。


配偶者は記入しない!

これも個人的にはちょっと驚きなのですが、配偶者の有り無しを記入したがる方がいますが、NGです。こういった個人情報については記入しないのが少なくとも欧米系のルール。
その他性別や年齢を書くのもNGです。日本の履歴書だとむしろ記入が必要な情報ですよね。
選考にバイアスがかかるのを防ぐため、こういった情報を記入するのはルール違反なのです。例えば配偶者がいて働き方について相談したいという場合は、オファーレター(内定通知)をもらってからHRと相談するほうがよいでしょう。
いずれにしても聞かれた場合を省いて面接の中で明かす必要はありません。ちなみに証明写真も一緒で、写真はレジュメには貼りません。こちらも容姿で選考を左右されないためです。


辞めた理由をかかない!

こちらも上と似ていますが、以前別のクライアント様で「退職理由:結婚のため」と書いている方がいました。
海外の会社からすると、結婚してやめるって、「えっ、なんで?」という考えに至ります。日本のように、寿退職的な考えはありませんので、そういった情報も必要ありません。万が一面接の中で聞かれたら(面接の中で聞かれるパターンはむしろ日本と同じく多いです)、ポジティブな印象を与える言い方で相手に伝えましょう。


職務内容に実績はかかない

営業職にとくに多いこの間違いですが、

 

2017年 ノルマ〇〇円に対し営業成績〇〇円、達成率〇〇%

 

みたいな実績をつらつらと書かれている方が大変多く見受けられます。
日本の職務経歴書では必要な情報ですが、英文レジュメでは一切必要ありません。こういった実績についてはすべてカバーレターで内容について触れます。

レジュメは細かい実績を載せるものではありません。単純に「そのポジションで何をしていたか」が知りたいので実績を長々かかれると、本来の用途を達成できません。クライアントの皆さんにはお願いだから、こういう情報はすべて消したうえで翻訳をお願いしたいと心のなかで思っています。笑

 


まとめ

今回は多々ある事例の中からほんの一部をまとめてみました。これ以外にもNGは多々ありますので、また別の記事でご紹介したいと思います。


履歴書は翻訳以前に英文レジュメを書く上での決まりを理解したうえで作成する必要が前提としてありますので、日本語の履歴書を翻訳して終わりではありません。少なくともご相談さえいただければどのような情報をどれぐらい入れるべきかアドバイスができますので、もしお困りの方は【お問い合わせフォーム】からぜひお問い合わせください。1回のフィードバック5,000円からコンサルティングを承っております。

 


もちろんコンサルティングのほかに翻訳も承っておりますので、お気軽にご相談くださいね。


毎回毎回「翻訳したはいいけど、これじゃあ受からないよな。。」と思ってしまう履歴書が多いのですが、アドバイスをしても「とりあえずこれでいい」とコスト最優先の方も多くいらっしゃいます。個人的にはクライアント様になっていただいたからには絶対に希望の会社に入れるよう、全力でサポートさせていただきたいので非常にもったいないなと思います。


ぜひ英文レジュメの基本的な知識を理解して臨んでいただきたいなと思います。

 


以上7でした。